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本場アメリカの「オーガニック事情」 America Watcher Report

2007/02/13
今、アメリカでは「オーガニック」が大ブームです。その売り上げは年々増え続け、より求めやすく、より安価になってきています。ウォールストリート・ジャーナルの記事によると、昨年は2年前から16%売り上げが伸び、10年前に比べ4倍近くにもなるそうです。(Nutrition Business Journal調べ)¬¬¬*1。今後も間違いなくオーガニック系商品の需要とマーケットサイズは拡大していくでしょう。
近頃では日本でも大分定着してきている「オーガニック」という言葉ですが、米国ではどのような食品がオーガニックと呼ばれ、どのように取りしまわれているのでしょうか。オーガニック食品、つまり有機食品とは、簡単に言うと自然に近い形で生鮮食品を栽培することによって、体にも環境にもやさしく育てられた食べ物です。規定や認定は米農務省(USDA)の全米有機委員会が行っています。
(写真1:米農務省オーガニック認定マーク*4)
皮肉なことに、農業科学の進歩する中、1,2世紀前までは当たり前に行われていた栽培方法が見直されてきているのです。これまでアメリカでは、農薬、人口肥料、電離放射線、抗生物質、成長ホルモン投与など、様々なものが使われてきました。思いつくだけでも山ほどあり、正直少しぞっとします。
 それでは、どんなものが私の地元のスーパーや自然食品系の店で売られているのでしょうか。実際に足を運んでみました。
(写真2: “oraganic foods at a local supermarket” AND/OR “organic foods & I”) 
びっくりするくらいの種類の食品がありました。野菜、ヨーグルト、卵、油、スナック、缶スープ、豆乳、香辛料、シリアル、ソース、パスタ、サラダドレッシングにコーヒー豆。本当にたくさんありました。意外なのが、即席パスタやや缶食品などの加工食品の量。米農務省によれば、このような商品は少なくとも95%が有機材料からできていなければなりません。
 なぜオーガニックに走るのか、理由は様々です。健康に気を使う者をはじめ、高所得者の中には「流行ってきているから。周りの人の影響でなんとなく」買っている人もいるようです*2。自分が信仰する宗教やモットーが自然食のみを受け付けるという人もいます。これはベジタリアンに多い傾向です。
(写真3: “organic section at a supermarket”)
 それでも、すべての人がオーガニック食品に前向きであるとは限りません。友達のヘアースタイリストのミッシェルは、「オーガニックフード?試してみようとも思うけど、とにかく高いじゃない。だから私は買わないわ」とインタビューに答えています。これが多くのアメリカ人の本音だと思います。需要が高くなってきているとはいえ、従来の食品に比べると売り上げははるかに少ないのも事実です。アメリカ人口の大多数が一度はオーガニック食品を買った経験があっても、65歳を超えるアメリカ人のおよそ半分ちかくが、一度もオーガニック食品を買ったことがないといいます(2002年調べ)*3。
マーケット拡大に伴い、いろいろな問題もでてきています。たとえばオーガニックであることを示すマーク。スーパーを利用する消費者にとって、目の前の商品がオーガニックであるかどうかを知る大事な手がかりです。しかし手間と時間がかかる米農務省が発行するシールのかわりに、いろいろな店が独自の定義やマークをつくってきています。そのため消費者にはどれがいったい正式な目印なのかわかりにくくなってきています。
(写真4:  “Americans at a supermarket” )
米国最大級の総合小売店、ウォルマートが2006度よりオーガニック食品事業に乗り出しました。オーガニック食品は高価であるというイメージを刷新するために、オーガニック食品の価格をオーガニックではない食品に対して最大でも1割り増しに留めることを掲げています。それによる影響は多大であると専門家たちの間では騒がれています。どんどん身近になってきているこのオーガニック。今後も目が離せません。


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