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JNF活動レポート海外研修セミナー
2008/03/01

【Natural Products Expo West 2008】

健康やサプリメントビジネスのメッカ、アメリカ西海岸を中心に最新の健康業界事情やサプリメント市場など、健康先進国アメリカの今を理解し、さらなるスキルアップに役立てる日本ニュートリション協会ならではの「サプリメントアドバイザー米国研修コース」。

2008年研修の模様をレポートいたします。

国民の85%近くが何らかの健康食品:サプリメントを摂取した経験があり、約7兆円規模のマーケット(日本は2兆円と言われています)を擁するアメリカは、正に健康先進国として世界の健康産業の先頭を走っています。健康に関する情報や商品、システムは多種多様に開発され、FDA(Food and Drug Administration)の監視の下、日々拡大し続け将来の日本のあるべき姿を想定するには絶好のケース・スタディーができる国です。
そのアメリカ西海岸を中心にアメリカの実態を視察する当協会恒例の「サプリメントアドバイザー アメリカ研修旅行」が今年も実施されました。日程は、ロサンゼルスとサンフランシスコを回る4泊6日(20083月15日から20日の6日間)、ツアー内容は、世界最大のトレードショウ「Natural Products Expo West 2008」に参加したり、ディジーズ・マネジメント(疾病管理)第一人者の先生のゼミ、カリフォルニア大学デイビス校の栄養学部の教授のセミナーを受講したり、と盛りだくさんな内容です。
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出発当日2008年3月15日に成田国際空港に集合されたツアー参加者の皆様。医師や薬剤師の方からスポーツトレーナーの方まで「国民的な関心事である健康やサプリメント」の現状を改めて実感するような構成です。17時05分発の全日空NH-7便で勇躍ロサンゼルスに向け出発です。

快晴のロサンゼルスに降り立ったのは現地時間3月15日(土曜日)の朝10時45分。予想以上の強い日差しに戸惑いながら、まずは市内観光と関係施設の視察です。


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1934年に農民たちが始めた「ファーマーズ・マーケット」では絞りたてのオレンジジュースに舌鼓を打ち、2002年に誕生したライフスタイルセンター「The Globe」でのショッピング。
その後、ビバリーヒルズ等を巡り「Dr. Tea’s Teagarden」へ。ファッション地区のメルローズにある、お茶・ハーブを中心とした専門店「Dr. Tea’s Teagarden」は、約200坪の緑にあふれる落ち着いた雰囲気の庭園もあり、メディテーション(心を落ち着ける効果)もあり、近くに住む医師や、若者など多くの人で賑わっていました。New York Timesの新聞記事など、メディアにも取り上げられ、近年、アメリカでは新しい食文化として「オーガニックの自然食品」から「免疫UP食品」へと注目が集まりつつあります。また店内では、ハーバリストとして日本人女性スタッフも活躍。中国医療をもとに、漢方処方などの経験をもつ日本人スタッフの方は、滋養強壮・免疫力を高める・ストレスを解消するなどの生薬を濃縮したトニックを各個人にあわせご案内していらっしゃいました。

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その後、全米210ヶ所、カリフォルニア州40ヶ所に展開するフィットネスクラブ「LA Fitness」を視察。 今回訪れたLA店はオープンして1年。映画スターの手形足形が印されたChinese Theaterと隣接するハリウッドの中心地に位置する大型施設です。1,300坪の施設内には、250種類のトレーニングマシーンがあり、各セクション事にトレーニングできるように配置されています。また、小さなお子様連れでも安心してトレーニングできるようキッズルームも併設されていました。 ジュースバーやサプリメントショップも併設されており様々なサプリメント類が販売されています。中でも、最近の傾向としては、特にカフェイン入りのエネルギードリンクや、プロテイン、カルニチンなどが人気だそうです。 「LA Fitness」は、パーソナルトレーナー付のエクササイズも可能であり、利用料金が格段に安いこと、また全米の各店舗施設の利用が可能であることなどからも、全米に数あるフィットネスクラブの中でも人気です。


世界最大の食品展「Natural Products Expo West 2008」やはり世界一です

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翌3月16日(日曜日)ツアーの目玉である、アナハイムコンベンションセンターで開催された健康関連の世界最大トレードショウ第28回「Natural Products Expo West 2008」に参加するためシャトルバスでExpoの会場へ。 毎年参加している日本ニュートリション協会のメンバーは数日前にアメリカから届いた招待券で入場料は無料。事前登録されていない人の入場料は日本円で\20,000-かかるイベントです。 出入り自由のパスをもらって入場、広大な会場と派手なデコレーションに一行は暫く圧倒されている様子です。


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開催後の発表では、今回は出展3,392社、来場者は当初、約45,000人と予測されていましたが、昨年比11%増の52,000人以上。アメリカ歴史上、最大規模でした。日本で開催された「健康博2008」がアジア最大規模で出展ブースが約 1,000 ですから、その規模の大きさは想像できるというものです。

巨大な会場は、B1 は、主に新製品のフロアになっており1Fには、食品(自然食品、ベジタリアン専用コーナーなど)、オーガニック、ヘルス&ビューティ、サプリメント、ペット専門コーナーなどに分かれ、多くの人で賑わっています。 2Fはセミナー会場になっており、今回訪れたカリフォルニア大学デイビス校Robert M. Hackman教授も講演されておりました。


前年に比べ、サプリメントコーナーが拡大。特にオーガニックのコーナーが賑わっていました。ナチュラル・オーガニック業界は、年々拡大しており、アメリカだけでも570億ドル市場と言われています。オーガニックはいまや特別なものではなく当たり前のように日常に根付いています。
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その他、お茶・青汁・エネルギー飲料、その他、ザクロやラズベリーなどの様々なフレーバーの飲料製品が多く目立っています。アメリカの国立研究科学アカデミーは、液体摂取の推奨をしています。アメリカでの液体の摂取推奨値は1日、女性9カップ、男性13カップとされています。液体に味(フレーバー)がついていれば、飲みやすくなり摂取率も上がるので、飲料業界はアメリカでは大きなビジネスになっています。



・・・次回につづく・・・