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2010/02/05

Part14 【インフルエンザにかからない体を作るには!!】

まだまだ寒い日が続きますが、お元気ですか?

 

寒い日もあと一息ですが、インフルエンザなどにかからないよう、うがい、手洗いを忘れずに!

さて今回はインフルエンザにかからない体のお話です。

 

 

■私たちが持っている免疫力とはどんな風に働くのでしょうか?

私たちの体には、血液の中に白血球という外敵を倒す戦闘部隊を備えています。

白血球部隊は、顆粒球、リンパ球、単球という3つの班に分かれています。

 

【顆粒球】

顆粒球は、部隊の6割くらいを占めていて、好中球、好酸球、好塩基球の班にさらに分かれます。

顆粒球は、サイズの大きな異物をやっつける部隊です。

真菌、大腸菌、死んだ細胞の死骸などをやっつけ、この部隊は状況によって、増殖して部隊の人数を増やします。

 

緊急時には、2~3時間で2倍の数にもなります。寿命は2~3日と短く、役目を終えると組織の粘膜を死に場所にして、活性酸素を放出して死んでいきます。

この顆粒球が増え過ぎると、活性酸素の影響で細胞破壊が起こってきます。

 

【リンパ球】

リンパ球には、B細胞とT細胞、NK細胞、NKT細胞という班に分かれています。

ウイルスなどの微小な敵を攻撃することが得意です。

 

B細胞とT細胞は敵を「抗原」と認識するとそれに対抗する「抗体」と呼ばれるたんぱく質を作ります。

一度敵(抗原)とみなすと、二度めに敵がやってきた時には、「抗体」を素早く作り、攻撃態勢を整えます。

NK細胞、NKT細胞も、独自の武器で、得意の敵をやっつけます。

 

これらのリンパ球部隊が、力強く戦えるのは、副交感神経が優位にある時です。

副交感神経が優位にあると戦士の数が増えます。

 

すなわち、緊張状態でなくリラックスしているストレスのない状態だとしっかり戦えるけれど、交感神経が優位な緊張状態では戦士の力が不足してしまうということになるわけです。

 

【単球】

単球は、血管内で敵を強力にやっつけるマクロファージという大食細胞に変化し、細菌、ウイルス、死んだ細胞等の異物を取り込んでいきます。

また、リンパ球のT細胞やB細胞と強力して、敵を攻撃していきます。

 

 

■戦闘力が低下する時・・・

私たちはこれらのいくつもの戦闘態勢を整えているのですが、戦闘力が弱くなってしまうことがあるのです。

この時に、運悪く強い敵が攻撃してくると、あっという間にやられてしまうことになります。

 

戦闘態勢が弱まるのはどういう時でしょう・・・。

緊張すると顆粒球が増えリンパ球が減ります。

逆に、リラックスするとリンパ球が増えて、顆粒球が減るといったように相互にバランスが保たれています。

 

現代人は、ストレスによって顆粒球が増えすぎている人が多いと言われ、リンパ球が減ってしまうために戦闘力が落ち、免疫力が低下しやすくなります。

顆粒球が増えると敵をやっつけてくれるから良いのでは?と思ってしまいますが、顆粒球は敵をやっつけた後、大量の活性酸素を発生させるので、細胞や組織を非常に傷つけてしまします。

 

やっつけてくれるのは良いのですが、いらないお土産を残してしまうのです。

 

 

■むやみに戦ってはいけない

アレルギーの人はリンパ球が多く、副交感神経が優位な状態です。

体に一見良さそうな気もしますが、ちょっとしたストレスに非常に過敏になりやすくなります。

 

ストレスから回復するときに激しいアレルギー症状を発します。

過剰反応を起こすことで皮膚のかゆみや喘息などを起こしてしまいます。

 

新型インフルエンザなどに罹ると、サイトカインストームが起こることがあります。

サイトカイン(細胞から分泌される、特定の細胞に情報伝達するタンパク質)で、免疫系による感染症への防御反応として産生されますが、それが過剰なレベルになると多臓器不全を引き起こし、死に至ると言われています。(これはアレルギー反応と似ています)。

 

敵と闘おうとする気持ちが強くても、正しいやり方と冷静な判断がなければ逆効果になってしまいます。

むやみやたらに突撃していると、やがては疲れてしまって、自滅してしまうことになるわけです。

 

 

■戦闘力(免疫力)を落とさない、そして強くするために

風邪などもそうですが、同じ環境でもかかる人とかからない人がいます。

その大きな要因の一つが免疫力なのです。

 

私たちの免疫反応は、過剰であっても少なくてもいけないわけです。

正常な免疫反応を示すことが、外敵から体を守るためには必要だということになります。

正しい司令、正しい判断の元、敵と戦うことが、敵を倒すためには最も重要であると言えるのです。

 

全ての臓器は交感神経・副交感神経に支配され、その相反する作用でバランスをとって働いています。

ビタミン・ミネラルは神経の働きを助ける効果があるので、不足するとスムーズな働きができなくなります。

 

人間が生きていくためには5大栄養素が必要です。

タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルですが、現代人は微量栄養素であるビタミンミネラルが不足しています。

 

十分食べているつもりでも、ストレスや加工食などで、削られてしまいます。

これらが不足していると、代謝がスムーズに行われないためにエネルギーが作りにくく、パワー不足に陥り、ストレスを増加させやすくなります。

 

ビタミンミネラルの不足は、自律神経バランスが崩れやすくなり、交感神経が優位になってしまい、顆粒球が多くリンパ球の少ない状態が続きやすくなってしまいます。

この状態は、免疫力低下と活性酸素増加をひき起こしてしまい、敵を攻撃する体を作りにくくしてしまいます。

 

毒性の強い鳥インフルエンザが出現するのは時間の問題です。

豚インフルエンザのような対応ではすまなくなることで、国は非常に危機を感じて対策を講じています。

 

今後新しいウイルスが出てくる可能性も大いにあり、マスクや手洗いも必要ですが、体自体が抵抗する力を備えておくことがとても重要なのです。