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2013/06/06

新連載 NO8.【まだマーガリンを使用していますか?】

こんにちは。

梅雨に入ったとたん、晴天が続いています。

毎年そう言っているような・・・

今年も夏の暑さは厳しいのでしょうか?

 

食べるプラスチックと言われ、使用が禁止されている国もある中、日本ではまだ使用されているマーガリン。

なぜ使われ続けているのでしょうか?日本人は摂取量が少ないから・・・という理由ですが、本当にそうなのでしょうか?

 

トランス脂肪酸は、マーガリンやショートニング(パンやお菓子に使用)などに多く含まれています。

はたして、摂取量が少ないと言えるのかどうか・・・

 

トランス脂肪酸とは、液状の不飽和脂肪酸に水素添加することによって、飽和脂肪酸に変化させる過程で発生する物質です。

天然に存在する脂肪酸は、ほぼ全部シス型という立体構造をしていますが、水素添加したものはトランス型といって、天然にはない構造になります。

 

通常、脂肪酸は細胞膜の構成要素になっています。

しかし、トランス型の構造は細胞膜の構成要素にならないため、細胞膜組織にトランス脂肪酸が多量にあると、細胞膜そのものが弱くなってしまい、有害な物質が侵入しやすくなるのです。

 

マーガリンが作られた当初は、天然にない脂肪酸だから、体外に排出されると考えられていました。

バターはコレステロールを上げる飽和脂肪酸が多いので、植物油からできているマーガリンの方が健康に良い食品であるように考えられていました。

 

マーガリンにはリノール酸が豊富に含まれているし、これはヒトに必要な栄養素です。

が、摂り過ぎると炎症が起きやすくなったり、血液が固まりやすくなることがわかってきています。

そして、問題のトランス脂肪酸が含まれているのです。

 

発売から長年経過し、それが排泄されずに、体に影響を及ぼす物質であることがわかってきたのです。

人体実験を何十年に渡ってされてきた結果と言う感じがしますね。

 

私たちの体を構成する細胞膜の脂肪酸は、炎症を抑えたり、免疫を促進する局所ホルモンであるプロスタグランジンのもととなります。

しかし、トランス脂肪酸は生体内でプロスタグランジン系を作るもととして使うことができないので、炎症や免疫の機能調節に障害が起きると考えられています。

花粉症やアトピー性皮膚炎などにも大きく関わっているほか、心臓病やガンを誘発するともいわれています。

 

さらに、排泄するための代謝に大量のビタミンとミネラルを消耗してしまうことになりますし、トランス脂肪酸は悪玉のLDLコレステロールを増やし善玉のHDLコレステロールを減らすとの指摘もされているのです。

 

トランス脂肪酸は、何年経ってもゴキブリもねずみも寄って来ないし、カビも生えないので、“食べるプラスチック”と言われています。

 

世界各国で規制が始まっているのにもかかわらず、なぜ問題視されないのか?摂取量が少ないからだけなのか、別のしがらみがあるのか……。

日本は国民の健康よりしがらみを取るのか? と疑問に思うことも多々あります。

 

じゃあ、バターを使えば良い?ということですが、私個人的には、バターの方が良いと考えます。

ですが、飽和脂肪酸をたくさん摂取すれば、高脂血症や動脈硬化のリスクが高まります。

 

要は、現代人はすべての食品を摂りすぎている傾向にあるのではないでしょうか?

 

食べ過ぎを防いで、適正な量を摂取することが、今問われているように思います。

体にとって、必要なもの良いものを、味わっていただく、すなわち体にもっと目をむけて食べることが健康には必要だと思います。