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2015/07/10

NO.33 【2025年問題とは?】

団塊の世代が後期高齢者になる2025年、何が懸念されているのでしょうか?

現在、すでに団塊の世代は前期高齢者に達しており、10年後には高齢者人口は約3500万人(人口比約30%)に到達すると推計されています。

出生率は減少を続ける一方で、高齢者は増加していきます。

 

1965年は、高齢者1人に対して、生産年齢人口(15~64歳)9.1人が支える形でしたが、2012年には、高齢者1人に対して、生産年齢人口(15~64歳)2.4人になっています。

胴上げ型から騎馬戦型に変化し、そして2050年には、高齢者1人に対して、生産年齢人口も1人になる肩車型に変わってしまいます。

 

介護や福祉の需要が増え、医療費などの社会保障費が急激に増加していきます。

医療や介護サービスの体制の見直しが必要になってきています。

 

実際に特別養護老人ホームの入居待ちは42.1万人と言われ、ほとんど入居が不可能な状態です。

特養(特別養護老人ホーム)は、社会福祉法人や地方自治体が運営する公的な施設で低料金ですが、65歳以上、要介護、自宅介護が困難な方などの条件があり、誰でも入居することはできません。

有料老人ホームも、今後はどんどん入居が難しくなる可能性が高くなると思われます。

 

癌は年々増加しており、緩和ケアのホスピスの病棟のキャパシティも不足してきています。

また、多くの病院では、入院期間が長くなると診療報酬が減らされるので、経営面から入院日数の短縮を余儀なくされている現状もあります。

今後は、医療難民、癌難民、介護難民、看取り難民が増えるのではないかと考えられています。

これが2025年危惧されて問題です。

 

日本の平均寿命は延びてはいますが、健康寿命は下がってきています。

これは不健康な時期が延びていることを表しています。

平成22年の資料では、男性は9.13年、女性は12.68年、寝たきりや不健康な期間が存在しています。

 

国の政策としては、介護施設不足への対策を考えられてはいると思いますが、介護職員の不足もありますし、生産年齢人口を今後増やすために、保育施設を確保して出生率を上げることも考えなければいけません。

そのため、介護施設の増加だけを特別扱いできない現状があります。

 

終末期を自宅で過ごしたいと人は多いですが、現在は80%が病院で亡くなられています。

国策としても在宅医療や介護を推進してきています。

 

自宅で終末期を迎えたいと思いますが、実際にはなかなか難しい問題を抱えています。

共働きも多く、在宅介護がどれほどの負担になるかはわかりません。

介護人材を増やすと言っても、ヘルパーさんの賃金や地位の向上など、根本的な問題を抱えているため、すぐには改善されないように思います。

 

2025年問題と言われていますが、これ以降も高齢者が増え、出生率が低くなっている現状では、この問題は2025年以降もずっと続くと思われます。

 

ではどうすれば良いのか・・・・

やはり健康寿命を各自が伸ばすようにしていかなければいけないのではないでしょうか?

 

寝たきりの原因トップ3は、脳血管疾患、認知症、骨折・転倒です。

これらを予防し、寝たきりにならないようにすることが大切です。

 

そのためには、メタボの改善、暴飲暴食での肥満を予防、頭を使う、骨折・転倒を防ぐために筋力を落とさないなどです。

それには、テレビばかり観ている受け身の状態ではなく、身体を動かす、絵や文字を書く、楽器を弾く、本を読むなど、手や脳を使うなど、自ら行動を起こすことが大切なのです。

高齢者になってから慌てるのではなく今から長く続けられる何かを見つけておくことが良いと思います。

 

ピンピンコロリが理想だと言われる方が多いと思いますが、ピンピンコロリになるためには、健康に対する意識が高くなければいけません。

これからは、自分の身体は自分が守って行かなければいけない時代であることを認識しておく必要があると考えます。