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サプリメント関連ニュース
2015/10/28

NO.37 【自覚症状がないのに血圧の薬(降圧剤)を飲んでいませんか?】

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年齢を重ねて行くと「血圧が高いから薬を飲んでます」とおっしゃる方が増えます。

 

ほとんどの方は、お医者様から「血圧が高めなのでお薬出しましょう」といわれて飲まれています。

自覚症状はほとんどないと言う方が多いですね。

 

自覚症状がないのに、数値が少し上がったからといって、血圧のお薬を飲まないとダメなのでしょうか?

下げないと、脳梗塞や脳出血など、脳血管疾患に陥るのでしょうか?

 

 

血圧の正常値はどんどん引き下げられている

1987年の旧厚生省の基準では、血圧の正常値は180未満/100未満でした。

それが1999年に160/95になり、2004年には140/90に引き下げられてしまいました。

日本高血圧学会の正常値は129/84までとしています。

 

高血圧性疾患には年間2兆円近い医療費が使われ、そのうち約9,000億円を薬代が占めています。
少し基準値が下がるだけで、どんどん高血圧の薬が売れているということになります。

 

 

年齢が上がると血圧が上がる理由

血圧というのは、血液が血管壁に及ぼす側圧のことで、圧をかけて血液を押し出して流しているということです。

血圧が上がるのには訳があるのです。加齢とともに血管の弾力性がなくなり、心臓が体中に血液を送るために圧を上げます。
またドロドロしている血液を流すために血圧を上げます。

これらは、生きて行く上での体の正常な働きなのです。

高くしないと血液が末梢まで行きわたらないからなのです。

 

それを低くしてしまえばどうなるのか…。
血流が低下してしまいます。

血流が低下すれば免疫力も下がり、癌などの病気へのリスクが高くなります。
また、流れが悪くなるので詰りやすくもなります。

最高血圧180以上のグループの生存率が最も高く、逆に140を切る高齢者の生存率は、非常に低くなったという海外のデータがあります。

 

 

降圧剤を飲み、かえって体調が悪くなった人も

血圧が高くなり、めまいや頭痛、動悸などがある場合は、薬も必要かもしれません。

ですが、何の自覚症状もない場合は、基準値より上であるだけで、薬を安易に服用することは良いことなのでしょうか?
副作用のリスクの方が高まるとも考えられるのです。

 

降圧剤が合わずに7回も薬を変えた。それで、今の薬に落ち着きはしたものの、身体がだるくて気力がない状態になったという方がおられました。
その方が降圧剤を飲むようになった時の血圧の上は、140少しだったそうです。
何の自覚症状もないのに薬を服用して、かえって体調が悪くなったという例です。

 

お年寄りに白内障や緑内障などの目の病気が多いのは、血流が不足するためです。
目の病気を持つお年寄りは、血圧のお薬を飲まれている場合が非常に多いのだそうです。

 

 

副作用を伴う薬を飲む前にできること

血液には酸素を運搬したり、出血を止めたり、病原体をやっつけてくれたりする働きがあります。

血液の流れが低下することで、体調自体が悪くなったり、代謝が低下して太りやすくなったり、お肌がかさついたり、老化のスピードが速くなることもあります。

お薬にはかならず副作用が伴います。そして根本を治すことはありません。

 

血圧が高くなれば、体が血液を流そうと頑張ってくれているわけですから、それを薬で無理に下げるのではなく、自らがサポートしてあげるべきです。
適度な運動で血流を良くしたり、サラサラ血液になるような食事にするなど、体に合わせて後押しをする生活をしていけば、薬に頼ることは少なくなるはずです。

 

血圧の薬が、寝たきり老人を増加させている可能性、脳梗塞を増加させる可能性、ガンを増加させる可能性に大きく関係しているといわれています。

世界一お薬好きな日本人は、2011年の国民健康・栄養調査によると、成人のうち4人に1人が降圧剤を飲んでいるということです。

驚く数字ですね。

 

薬を飲むことで、病気が悪くなり、また違う薬をもらってさらに別の病気になり、さらに薬が増えて行き、やがて免疫力が低下していく…といった悪循環に陥っているのかもしれません。



山田有希子(薬剤師・サプリメントアドバイザー・ナキュア代表)

   薬科大学卒業後、薬剤師や美容アドバイザーなどを経て2001年
   サプリメントショップを開業。個人顧客からメーカー企業まで幅広く
   事業を展開。日本ニュートリション協会会員。