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サプリメントアドバイザー最前線
2017/04/12

NO.54 花粉症の原因は花粉だけ?

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今年の花粉症は去年の何倍!とかと言う話題は毎年のように出てきますが、今年は本当に多いような気がします。

ほとんど花粉症らしき症状が今まで出ていなかった私ですが、今年はくしゃみと目のかゆみに悩まされています。ひどくはないのですが、外出して戻ってきたらしばらくはそんな症状が続きます。今年花粉症デビューしたと言う人も、まわりでは結構耳にします。

では花粉症が増えている原因は、花粉の量が多くなったせいなのでしょうか?

林野庁のサイトを調べてみました。
スギ人工林の面積は448万haで森林面積2,508万haの18%、ヒノキ人工林の面積は260万haで森林面積の10%を占めています。(平成24年3月31日現在)
スギは植栽後10数年経つと雄花が出来はじめ、本格的に花粉が生産されるのは、早くて25年、通常は30年と言われています。戦後、スギの植栽を進めてきたことにより、花粉を生産する31年生(7齢級)以上のスギ林の面積は、平成24年度(2012年)で397万haとなっており、平成2年(1990年)の177万haから約2.2倍に増加しました。
このことから、スギの雄花の着花量(花粉生産量)についても増加傾向にあると推測されますが、着花量は気象条件等により毎年変動するため、花粉飛散量も年によって大きく変動しているところです。

と書かれています。
たしかにスギは増加しているようですが、スギが多い地域の人に花粉症が多いとは限らないのが現状です。

どちらかと言えば、花粉症の発症者が多いのは都会なのです。
これは、花粉症の主な原因が花粉そのものではなく、それにくっついてきている化学物質にあるからです。

マウスの実験でも、スギ花粉中のアレルギー原因物質(アレルゲン)をマウスに注射しても花粉症は発症せず、スギ花粉アレルゲンと排気ガス中の微粒子(DEP)をマウスに注射すると、花粉症を発症したのだそうです。
花粉などのアレルゲンと一緒に吸収すると、アレルギー反応を強く出す物質をアジュバンドと言います。このアジュバンドには、排気ガス、黄砂、ホルムアルデヒド、大気汚染物質、化学物質などがあります。

またさらに、ディーゼル排気微粒子(ディーゼルエンジンの排気ガス)がプラスされると、さらにアレルギー反応が増すと言われています。
ガソリンのエンジンでも排気ガスは発生しますが、ディーゼルエンジンは常に発生しています。陸上交通機関や海上交通機関、発電などの産業用動力として広く普及しているので、ディーゼル排気微粒子は常に空気中に存在している状態になります。
花粉+化学物質+粒子が重なることで、花粉症の症状の悪化に拍車がかかってしまいます。

粒子と言えば黄砂もそうです。黄砂には、化学物質+粒子+バイ菌などが付着しているため、これに花粉が加わればさらに体調を崩す人も多くなります。
この粒子は体内に長く留まるため、アレルギー反応に敏感になってしまいます。花粉(アレルゲン)単独よりも、化学物質や粒子がくっつくことで花粉症を起こしやすくなるわけです。

現在私たちの体は免疫力が弱くなったり、正常に働かなくなる物に囲まれています。
化学物質や排気ガス以外に、添加物、農薬、薬など、直接口にしてしまう体にとっての異物はたくさんあります。
花粉症も含めてアレルギーは異物を体から出そうとする防御反応でもあります。

アレルギー反応自体、メカニズムがすべて解明されているわけではないので、わからない部分もまだまだありますが、花粉症の人が増えたとは言え、症状が軽い人や発症しない人もいるわけです。
花粉症やアレルギーが出るとすぐにその原因物質だけに目がいってしまいがち。しかし、一つの物質だけが原因なのではなく、さまざまな要因が重なって体の防御反応は引き起こされます。
食生活はどうなのか、体に負担をかける生活習慣がないかなど、自分の体を見直すことも大切だと考えます。
花粉症も花粉だけのせいにせず、自分の体と向き合うきっかけにしたいですね。

山田有希子(薬剤師・サプリメントアドバイザー・ナキュア代表)
   薬科大学卒業後、薬剤師や美容アドバイザーなどを経て2001年
   サプリメントショップを開業。個人顧客からメーカー企業まで幅広く
   事業を展開。日本ニュートリション協会会員。