【注目のダイエット食品】人気続く、「運動・筋力+ダイエット」
プロテイン市場が盛り上がりをみせる中、今年はダイエット食品もプロテインを配合した
商品上市が目立った。“ボディメイク”“筋トレ女子”“プロテイン女子”といったワードが女性に浸透。
脂肪の燃焼・分解、筋力維持に役立つ成分を配合したサプリメントや、植物性プロテインを配合した
食事代替品など、「筋力」「運動」を商品コンセプトに盛り込んだダイエット食品が若い女性を
中心に支持された。一方、ドラッグストアをはじめとした店販ルートでは、中国EC法の施行に
より爆買いにブレーキが掛かり、ダイエット食品は苦戦を強いられた。
こうした中、越境ECに力を注ぐ事業者もみられる。ダイエット訴求の機能性表示食品は、
ヒット商品が登場しているほか、対応素材も増え、原料サプライヤーによる提案が活発化している。
■プロテイン商品が続々ニーズは「健康美」「引き締めボディ」
運動意識の高まりに加え、筋トレブームが続く中、今年はプロテインを配合したダイエット食品の
新商品が相次いた。『DHCプロテインダイエット美Body』(ディーエイチシー)、
『ディアナチュラアクティブホエイ+ソイプロテイングレープフルーツ味』(アサヒグループ食品)、
『プロテインバーチョコレート』(マツモトキヨシホールディングスおなどのほか、
10月にはロート製薬が女性向けスポーツブランドを立ち上げ、“運動でますます美しくなる女性を
応援”を訴求点に、エンドウ豆由来のプロテイン商品などを上市した。
適度な運動を行い、筋力をつけてメリハリのついた体型を望むニーズは、若い女性を中心に
広がっている。
大手メーカーからは「来春に“引き締めボディ”を求める20、30代女性をターゲットとした
ダイエットサポート食品を投入する」といった声も聞かれた。
スポーツ庁が発表した「スポーツの実施状況等に関する世論調査」(2018年度)では、
国民が週1 日以上運動・スポーツをする割合は55.1%(前年比3.6%増)だった。
一方、この1 年間に「運動・スポーツはしなかった」かつ「現在運動・スポーツはしておらず
今後もするつもりはない」と回答した割合は、14.8%で前年比12.2ポイントと大幅に減少した。
運動・スポーツを行う理由では、女性の35.5%が「肥満解消、ダイエットのため」と回答している。
こうした調査からも「運動+ダイエット」「筋力+ダイエット」をコンセプトとした商品上市は
来年も続きそうだ。
運動や筋力に関わる素材は、アミノ酸、L-カルニチン、HMB、β-アラニン、
コレウスフォレスコリ、トウガラシ抽出物などをはじめ、ブラックジンジャー、酒粕発酵物、
フコキサンチン、フルーツ混合抽出物、コーヒー豆抽出物などがある。
摂取した糖質や炭水化物、油分などに働きかける成分を配合した、いわゆるカット系
ダイエット食品は、“わがままダイエット”層から一定の支持を得ている。
各社からは「若い世代はトレンドに合わせた商品に動くが、40代女性を中心にリピート率が高い」
「食事制限をしたくない、ストレスを感じたくないといった女性に人気がある」といった声が聞かれた。
このほか、「チャコールダイエット」が話題に。水に溶かすと“黒色”になるインパクトの強さが
「インスタ映えする」ことからSNSを通じて拡散され、注目度が上昇。人気に拍車がかかった。
引用:「健康産業新聞 1682号」より
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