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2016/01/18

NO.39 【どんどん増えるうつ病、大切なのはすぐに薬に頼らないこと】

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うつ病は1999年頃から一気に増加し、それからも増え続けています。
たしかに、暮らしにくい世の中になってきているのかもしれません。

 

不況が続き、終身雇用がなくなり、非正規雇用は増加している…ストレスと将来への不安で、精神的に病むことも多くなっているとも考えられますが、果たしてそれだけなのでしょうか?

 

本当はうつ病じゃないのに、うつ病にされていることはないのでしょうか?

 

 

新型の抗うつ薬が導入されたのに、増加の一途

1999年といえば、SSRIと呼ばれる新型の抗うつ薬が導入された年です。

 

新しい薬が導入され、うつが減ったのであればともかく、増加の一途をたどっているのはちょっと不思議に思ってしまいます。

 

SSRIとは、シナプス(情報伝達のための接合部)におけるセロトニン(心身の安定や心の安らぎなどにも関与するホルモン)の再吸収に作用することで、うつ症状や病気としての不安の改善を目指す薬のことです。

 

 

精神疾患の判断基準はドクターによって大きく異なる

高血圧や糖尿病などは診断基準があり、どのドクターもある程度同じように判断できますが、精神疾患の判断基準はあいまいなところがあるようです。
そのため、ドクターによって診断も大きく異なりますし、薬の種類や処方量にも驚くほどの差があります。

 

以前、精神疾患を患われている患者さんが、3件の診療所を訪れて診断と薬がドクターによってどれくらい違うのかを放送していた番組がありました。

同じ病気とは思えないほど異なった診断と、処方薬、処方量のあまりの違いに驚いたのを覚えています。

 

 

都会では儲けを一番に考える精神科の一般診療所が増えている!?

ストレス社会であることや、小家族や一人暮らしで相談する人がなく、自分が病気だとの思いこみを深めてしまう人も多いのかもしれません。
薬を一度手にすれば、なかなか止めることができなくなってしまいます。
そのため、継続される患者さんになる可能性が高く、儲けを一番に考える精神科の開業が都会では増えているともいわれています。

 

1996~2008年まで、12年間で精神科が1.6倍、心療内科が5.6倍に増え、特に一般診療所が増えました。

心療内科は、他の診療科よりもお金がかからずに開業できますので、ビルの1室で開業するところも多いようです。

 

もちろん、患者さんときちんと向き合って治療してくださる信頼できるドクターもたくさんおられます。

 

 

新薬に合わせて創造される「病気」

「乱造される心の病  クリストファー・レーン著 」という本があります。
その本には、こんな薬を作ろうとまず製薬会社で決められ、薬に合わせて病気を作ると書かれていました。
協力してくれるドクターと共に病名を新たに作り、薬の効果を論文で発表し、そして診療所や病院に売り込んで行くそうです。

 

日本でのSSRI薬の売れ上げは急激に伸び、今や年間売上1,000億円を超えているとか。
営業活動が功を奏したのでしょうか?

 

 

薬好きの日本人は、薬を出してもらえないと不安になる

うつ病かどうかがはっきりしないグレーの状態、限りなく白に近い病気ではない人にも、もしかしたら薬が出されている可能性はあります。

 

日本人はお薬好きですから、診察を受けてお薬を出してもらえなければ、逆に不安になる人もいるようですし、ドクターも受診した患者さんに、薬を処方するのは当然だと考えると思います。

 

欧米では軽症患者に薬物療法は効果が薄い、という考えが常識のようですが、日本では、どんな病気も早期発見、早期治療と謳われており、うつ病もそういった考えが主流なのかもしれません。

 

 

抗不安薬・抗うつ薬には依存性がある

抗不安薬・抗うつ薬には依存性があることがわかっていて製薬会社や精神科医も認めています。
麻薬や覚せい剤と同じような作用をし、合法化非合法化の違いがあるだけで大差ないのでは?と思うのは私だけではないと思います。
特に、SSRIは脳を異常に興奮させる薬であり、その副作用は覚せい剤やコカインの場合とよく似ているといわれます。

 

これらの薬を飲むと一時的にうつ状態が回復したと感じますが、これはうつが改善したのではなく、薬によって感覚が鈍っただけなのです。
長期にわたって服用した後に、止めようとすると離脱症状という禁断症状が現れます。
そのために、薬を減らしたり止めたりするにはかなりの時間をかけなければならないのです。

 

うつ病と診断された多くの患者さんが、多剤服用に陥っています。
薬の量が多くなればなるほど依存率は高くなり、どんどん抜けられなくなり本当のうつ病になってしまいます。
まともな心療内科のドクターは、数種類の薬を一度に処方することはないそうです。
そのため、現在は薬の一定ガイドラインも決まりつつあるようですが、儲けが優先になっているドクターの耳には届かないのかもしれないですね。

 

 

気分が落ち込んでもすぐに薬に頼るのは避けた方が良い

アメリカでは、SSRIの副作用をめぐる多くの裁判が起きています。
日本では、SSRIの副作用が欧米で大きな社会問題になっている事実は認知されていません。
売上を順調に伸ばし大型商品となったSSRIは、今や製薬会社でも稼ぎ頭になっています。
お薬好きな日本人は大のお得意様かもしれません。

 

どんな人も、落ち込んだり不安になることはあります。いつも自分の思い通りになり幸運な状態が続くことはありません。
ただ、必ず抜け出すことができるので、気持ちを切り替える工夫をまずはすることが大切です。

 

気分が落ち込む原因を遠ざけることも必要です。
合わない仕事を変える、嫌な人間関係は断ち切る、好きなことを見つける…。

 

すぐに薬に頼ることだけは絶対に止めた方が良いと思いますね。