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2014/05/02

NO.19 【更年期症状とうまく付き合う】

更年期と言えば、「老化」という二文字が頭に浮かぶ方もいると思います。

どちらかと言えば女性に起きる症状のように思いますが、最近では男性にも増えています。

40歳を過ぎると更年期症状をなんとなく自覚し始める人が多いようです。

 

女性の場合、卵巣機能が衰えはじめて女性ホルモンの分泌が減少していく閉経の前後10年ほどの期間と考えられています。

 

女性の体の色々な機能を調節するホルモンがエストロゲンです。

エストロゲンは、視床下部から命令を受けて、下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモンによって卵巣から分泌されます。

更年期になると、卵巣は老化してきてエストロゲンをなかなか分泌できなくなってしまいます。

卵巣が老化してくると、卵胞刺激ホルモンの刺激を受けても卵巣の分泌がうまくいかなくなります。

 

視床下部からの命令がどんどん出るようになり、卵胞刺激ホルモンだけが増えていきます。

エストロゲンの分泌は低下し、卵胞刺激ホルモンホルモンは増加していき、ホルモンのバランスが崩れることで体に変化が表れていきます。

視床下部の近くには、自律神経をつかさどる中枢があるため、自律神経失調症が表れるのではないかと考えられています。

 

更年期症状は、100人いれば100通りあると言われるくらいに症状は人様々です。

のぼせや動悸、めまい、不眠、肩こり、腰痛、憂鬱感、関節疾患など比較的わかりやすい症状もあれば、わかりにくい症状もあります。

 

私自身も更年期真っただ中ですが、更年期症状だと意識したのはここ半年くらいです。

今から思えば、あれもそうだったかも、これもそうだったかも・・・ということがたくさんあります。

 

更年期症状に関しては、重くなりやすい人とそうでない人がいます。

それは、更年期に女性としてどう自分を認識しているかによると言われています。

 

更年期の症状に影響を受けやすい人は、生理や妊娠、母であることに女性らしさを見出していた人で、更年期に入ると女性としての終わりを感じてしまうのだそうです。

また、自分の願望を押し込めて、子供のために過ごしてきた女性は、子供が巣立った時に大きなショックを受けるとも言われ、それが症状にもつながっていきます。

 

老化していくことへの怖れは誰でもあると思いますが、特に女性を意識していれば、自分の存在価値がなくなってしまうように感じるのかもしれません。

更年期は誰でも通過する道で、なりゆきにまかせようと考える女性は比較的軽い症状で済むようです。

 

男性の更年期も男性ホルモン(テストステロン)などのホルモンのバランスが崩れることで症状が出てきます。

自律神経失調症や前立腺疾患、性欲の低下、うつ症状、発汗やほてり、睡眠障害、関節症状、集中力の低下などが出てきます。

 

テストステロンが減少することで起きる諸症状のうち、一番の悩みはEDだと言われます。

EDはメタボとの相関関係も認められていて、狭心症や心筋梗塞など心血管疾患を患った男性は、それまでにEDも自覚していたといったデータもあります。

男性で更年期障害を発症しやすい人は、神経質、几帳面、真面目、責任感が強い方に多いそうです。

 

更年期は、人生における一つの分岐点です。

このまま老化していくとあきらめて進んで行くのか、前向きにとらえるのかで症状も大きく変わっていきます。

 

これまでとは違う生き方やあり方、やり方に自分で価値を見つけ出す時期でもあります。

子供を育てて家族のために生きてきた人生を、自分に価値を置いて新しいことを見つけ出す転機だとも言えると思います。

 

若いということは、見た目も体力的にも素晴らしいことですし、いつまでもそうありたいと願うのは当然のことだと思います。

しかし、今までの経験があって今の自分がいるのですから、年齢を重ねてきたからこそわかることやできることはたくさんあります。

 

更年期は、残りの人生をもっと輝かせるための価値を見出す時期だと考えてみることが、うまく乗り切るこつなのかもしれません。