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2015/02/03

NO.28 【増加している認知症の原因は?】

認知症は、2010年には約200万人と言われていますが、年々増え続けており、2020年には325万人まで増加すると考えられています。

認知症も、1980年までは脳血管性が主でしたが、最近はアルツハイマー型が中心になっています。

 

脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などで血液の流れが滞り、障害を受けた脳の機能が低下して起こります。

アルツハイマー型認知症は、神経細胞の何らかの障害によって脳が委縮して起こります。

 

私も父が軽度の認知症になってきており、本人はあまり気づいていませんが、おかしな言動や行動が時々あります。

老化現象だから、長生きするようになった現代人には仕方がないことと言われることもありますが、はたしてそれで片付けられることなのでしょうか?

 

非常に多くのお年寄りが、降圧剤を処方されています。

飲まないと、血管が切れるという思い込みがある人が多いですね。

 

そもそも最高血圧の基準は160mmHgだったのが、2000年に140に、2008年のメタボ検診の基準では130にまで引き下げられています。

1988年には降圧剤の売り上げが約2千億円だったのが、2008年には1兆円を超えています。

 

基準血を20下げただけで、なんと売り上げが6倍に伸びているのです。

本当に薬が必要で飲んでいる方はどれくらいなのかと考えてしまいます。

 

人間の身体は基本的には健康を維持するように働いています。

血圧が高くなるには理由があります。

年齢とともに血流が低下し、心臓からの血液を押し出す力も若い時とは違って弱くなってしまいます。

そのため、身体は血管の圧を上げて血液を隅々にまで流そうとします。

 

血圧を薬で無理に下げると、血液が隅々にまで生き届かなくなります。

そうすると、血液中に存在する免疫細胞の力が発揮しにくくなりますし、酸素や栄養素も細胞に行きわたらなくなります。

 

血液は細胞が生きてゆく上では必要不可欠なものです。

血流が悪くなるということは、細胞が正常に機能しなくなる可能性が高くなるのです。

 

降圧剤を飲む人が増えたことで、認知症や癌、その他の病気が多くなっていると指摘するドクターもおられます。

100人いれば100通りの身体があります。

 

血圧が基準値より高い方が健康維持のためには必要な人もいると思います。

血圧が高くても、その他の症状が出ていなければすぐに薬に頼ることはないと私は考えます。

薬を飲んでも根本的に高血圧は改善されません。

 

薬に頼ることにより下がったと安心し、逆に食生活や生活習慣を見直すことが少ないように思います。

見直さなければ薬から離れることはできなくなります。

 

自分の歯が多く残っている人には認知症が少ないというデータがあります。

しっかり噛んでいる人は、歯が健康です。

しっかり噛む食事をどれだけの人ができているか・・・

しっかり噛まなくても飲みこめるのは、柔らかい食材が多いということなのかもしれませんね。

 

また、2型糖尿病の人がアルツハイマー認知症になる確率は、普通の人の2倍だそうです。

アルツハイマーは、アミロイドβという異物が脳にたまることが引き金になってタウと呼ばれるたんぱく質が脳にかたまって行き、脳の神経細胞が脱落したり変性することで、脳が委縮して起きると言われています。

このアミロイドβという物質を分解してくれるのがインスリン分解酵素です。

 

インスリンは血糖値を下げるホルモンです。

インスリンによって、臓器が血糖を取り込んでエネルギーとして蓄えたり利用したりします。

上がった血糖はインスリンによって一定に保たれるようになっています。

そして用がなくなったインスリンは、インスリン分解酵素によって分解されます。

 

インスリン分解酵素は、アミロイドβの分解にも関わるため、血糖を下げるためにインスリン分泌が増え、インスリン分解酵素が多く使われると、アミロイドβの分解がおろそかになると言う考えです。

アミロイドβがアルツハイマーの何らかの原因になっていることは確かなようです。

 

インスリン分解酵素の働きが悪くなるという以外にも、アルツハイマー発病にはいくつかの原因があるようです。

まだまだ解明されていないことも多いようですが、増加の一途をたどっているということは、現代の食生活や生活習慣にも問題があると考えても良いのではないでしょうか?

 

活性酸素を防ぐための抗酸化食品(野菜に多い)の不足、甘いものや糖質中心の食生活(麺類や丼物)、運動不足による血流低下、女性に多いダイエットに対する過剰な低カロリー食。

便利なコンビニ弁当やテイクアウト食品には、どうしても添加物が多くなります。

そういった添加物の弊害もあるのではないかと思います。

 

私たちの食生活や生活習慣は、自然な流れからどんどんかけ離れて行っています。

便利と引き換えに、健康な身体を明け渡しつつあります。

そして、調子が悪くなれば強制的に薬で症状を抑える・・・。

 

自分の身体を一番理解しているのは自分ですし、理解していなければいけないと思います。

理解するには、身体に目を向けた食生活や生活習慣が必要です。

 

若年性認知症も年々増加してきており、高齢者だけがかかる病気とは言えなくなってきています。

自分の身体は自分が守らなければいけない時代です。

自然からかけ離れる食生活や生活習慣をもう一度見直すべきではないでしょうか?