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JNF活動レポート海外研修セミナー
2010/01/02

【Whole Foods Market -Part3- ANDIスコア 】

健康やサプリメントビジネスのメッカ、アメリカ西海岸を中心に最新の健康業界事情やサプリメント市場など、健康先進国アメリカの今を理解し、さらなるスキルアップに役立てる日本ニュートリション協会ならではの「サプリメントアドバイザー米国研修コース」。

2010年は前回のカリフォルニア大学デービス校同様、学術権威と歴史のあるスタンフォード大学におけるセミナー受講のほか、サプリメント先進国アメリカの市場視察や世界最大規模を誇る自然・健康食品の総合展示会「ナチュラル・プロダクツ・エキスポ ウエスト」も視察してまいりました。その研修の模様をレポートいたします。

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ホールフーズが展開する独自の健康教育プログラム「Health Starts Here・・・健康はここから・・・」では、より健康的な生活を送るために健康と栄養についての情報提供をしています。ホールフーズでは健康的に食べることのひとつとして、栄養密度の濃い食べ物を推奨しています。

【ANDIスコア】
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来店されたどのお客様にも、一目で健康的で栄養価の高い食べ物を選んでもらえるよう店内の食品に、栄養密度の「ANDI スコア」をわかりやすく表示しています。野菜売り場を見てみると、販売価格の横にも数字があります。これが「ANDIスコア」です。

「ANDI : Aggregate Nutrient Density Index 」
(総栄養密度の指標)ANDIスコアでは、食品の栄養密度を1から1000まで数値化して表しています。栄養素(ビタミン、ミネラル、ファイトケミカル、抗酸化物質)が多く含まれる食品ほど高いスコアになります。

健康的な生活を送る上で、栄養密度の高い食べ物を知っているかいないかは大きな違いです。単にビタミン、ミネラルだけではなくファイトケミカルをとることは、免疫システムを正常に機能させ、ガンや他の病気から身を守ることに有効です。ファイトケミカルとは、通常の身体機能維持には必要とされませんが、病気の予防や健康を維持するのに重要と考えられる、主に野菜や果物の色素や辛味成分に含まれている植物栄養素です。必須栄養素とは異なり、摂取しなくとも欠乏症が起こることはないとされています。このファイトケミカルはおよそ1万種類ともいわれています。ファイトケミカルには未だ名前が無かったり、メジャーではなかったりするものが多くあります。メジャーなものには、ワインに含まれるポリフェノールがあります。

ここ20年の栄養科学では、カラフルな植物ベースの食べ物に多くの豊富な栄養素が含まれていることがわかっています。栄養豊富な自然な食べ物をとることは、ただ単に多くの人が悩まされているガン、脳血管疾患、心臓病などの予防だけではありません。健康的な生活を送ることにより、ここ最近の低栄養価の食習慣が招いた肥満人口の増加により引き起こされる生活習慣病などによって膨らむ医療費の削減にもつながります。

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ジョエルファーマン博士のスコアシステムで、数値の出しかたはカルシウム、カロテノイド:βカロテン、αカロテン、ルテイン&ゼアキサンチン、リコピン、繊維、葉酸、グルコシノレート、鉄、マグネシウム、ナイアシン、セレン、ビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛+*ORACスコア×2とされています。

*ORACスコア:Oxygen Radical Absorbance Capacity(活性酸素吸収能力)
ORACは食品などに含まれる抗酸化物質(カテキン、フラボノイド、カロテノイド、アントシアニン、ビタミンC、ビタミンEなど)の能力を分析する方法です。抗酸化力の新しい指標として米国農務省(USDA)と米国国立老化研究所(NIA)の研究者らにより開発されました。

カロリーが低く栄養価が高い青い葉物は、最もANDI スコアが高い食材です。次回、ANDIスコアトップ10をご案内いたします。



・・・次回をお楽しみに!・・・